大石さんの自伝「夢の船」

2020年3月7日土曜日

日記

大石さんの自伝「夢の船」買いました。
Jimmy師匠のVと一緒に写真撮ってみたよ♪



発売されてから一週間経ってやっと購入しました。
もっと前からこの本が発売されるのは知っていたけど、その時は買わないつもりだった。
こんなことを書くと批判されそうだけど・・・その理由は後ほど(笑)

高校1年の時、ロッキンf(雑誌)で知った「東京殴り込みギグ」を観るために、俺は生まれて初めて新宿ロフトに行った。
そのライブを観た俺は大きな衝撃を受け、地元に帰ってきてから一緒にライブに行った仲間たちと朝までそのライブについて語り合ったほどだった。
44マグナムがめっちゃカッコ良すぎて、その中でも特にギターのJimmyに影響を受けまり、俺もいつかJimmyみたいなギタリストになりたい!!!とずっと思っていた。
ライブの興奮冷めやらず、ありとあらゆる人に44マグナムの話をしていたら、当時付き合っていた彼女の友達の彼氏(ややこしい 笑)が44マグナムのローディーをやっていて、自分たちのバンドが忙しくなるということでローディーはもう辞めると聞いた。もちろん、その話を聞いた俺は当時付き合っていた彼女の友人に頼んで44マグナムのローディーになりたいと伝えてもらい、なんとかローディーになることができた。

初めてローディーとして行ったのは鹿鳴館だった。大石さんと初めて会った時の記憶はあまりないが(笑)機材を搬入した後にメンバーが入ってきた時に全員が金髪になっていてビックリしたのはよく覚えている。
そういえばその時、二人でマーシャルのキャビネットを持って行こうとしたら「そのくらい一人で運ばなあかんで」って大石さんに言われたの思い出した(笑)
それだけ書くと怖い人みたいだけど(笑)、大石さんもメンバーの皆さんも本当に優しくて夢のようだったなぁって。憧れの人達と一緒に仕事をさせてもらえたことがすごく嬉しかった。

ローディーを始めた頃は1stアルバムが発売されたばかりだったが、ローディーを続けて2ndアルバムの録音時には一緒にスタジオに行って手伝わせてもらえることになった。初めて見るプロのレコーディング、レコーディングされるギターのチューニングをする俺、嬉しすぎて毎日が本当に楽しかったし、44マグナムが好きすぎてヤバかった(笑)

鹿鳴館で行われる「オールナイトメタルパーティー」で44マグナムの演奏途中でメンバーからローディーを一人一人紹介され、メディアで(当時の俺のバンドです)「ストリートロックンローラー」を演奏させてもらったのもヤバかった。あれはお客さんの入りも、ノリも、ライブを見にきていた今は超有名芸能人ミュージシャンも、俺たちメディアの演奏も(下手すぎて)本当にやばかった(笑)

それからどれくらい経ってからジュンヤがメディアをやめる話になったとかあまり覚えていないけど、ソノシート(懐かしい 笑)発売ライブがジュンヤ脱退ライブになり、ソノシートも録音済みだったにもかかわらず発売しないという詐欺のようなライブをしたのは記憶してます(笑)ちなみにその音源のレコーディングエンジニアをしていただいたのは大石さんです。最初はスタジオのエンジニアさんにやってもらってたんだけど音が良くなくて、大石さんに相談したらすぐにやり直してくれてマグナムみたいな音になって、メンバー全員で「スゲー」を連発したのは覚えてます。

ジュンヤがバンドを脱退することになったと同時くらいの時期に、俺たちも44マグナムのローディーをやらないようになって・・・

ここから正直な気持ちを書きます。
ローディーをやらなくなった理由ってマジで覚えていないんだよな。来るなと言われてもいないし、逆にこちらからもう行きませんとも言っていない。だから大石さんにもメンバーさんにも、それまでお世話になったことへのお礼も言えていない。ただなんとなく空気を読んで「行かない方がいいよな」って当時は思った気がする。
ジュンヤやKYOちゃんのように一緒にバンドをやっていた仲間がデビューできたことを嬉しいという気持ちはあったけど、その反面すごく悔しかったし妬んだことだってあった、なんでみんながデビューできるのに俺はできないんだって本気で悩んだし、しょっちゅう泣いてた。後悔もたくさんした。そういう気持ちって30年以上経ったからって忘れられるもんじゃないんだよね。

誤解しないで欲しいんだけど、誰か特定の人を恨んでいるとかそういうのではなくて・・・
デビューできなかったのは俺の実力不足だし、そんなの自分が一番わかってる。
ただ・・・うまく言えないけど・・・あの時の悔しいというかやりきれないような気持ちは本当に忘れられなくて。

ここで最初の方の話に戻るけど、大石さんの本が発売されるって話を知った時、あの頃の悔しい気持ちとか強く思い出しそうで、怖くて、辛い思いをするのが嫌で、本は買わないことにしようと思ったというのが本音です。
あの頃の感情を消化しきれていなかったんだよね、30年以上。ずっと悔しいとか羨ましいとかいう気持ちを持ったまま生きてた。
そのくせ、悔しいというわりには仕事がどうだとか理由つけて20歳の頃のように積極的には音楽活動をすることができなくて、そのうち太ってきて(笑)

でもね、今でも音楽を続けらているのは、結局はその頃の悔しい気持ちがあったからだし、結果どうあれ大石さんにはとてもお世話になったことは間違いないし、今でも44マグナムが大好きだし、当時リアクションだってデランジェだってアルバム買ったし、悔しかったけどめっちゃカッコよかったし(笑)って考えてたら自分が悔しい思いをするとかの前に読みたくなっちゃって買っちゃいました(笑)

でも読む前はやっぱり怖くて、どうしようって思ったんだけど・・・

ネタバレになるので詳しくは書けないけど、この本に書いてあるほんの数行の文章を読んで、これまでの30年間のモヤモヤが吹き飛んだんだ。
俺、その話は知らなかったなって。本当に数行なんだけど読んでて泣いたよ。買ってよかったです、大石さん(笑)

ちゃんとお礼を言えてなかったので、大石さんやマグナムのメンバーさんがここを見るとは思えないけど・・・

大石さん、44マグナムのメンバーの皆さん、30年以上前の話ですが当時は本当にお世話になりました。心から感謝しています。ありがとうございました。
高校生だったとはいえ、メンバー様にタメ口だったことをお許しください。
特にJimmyさんには「ジミー」と謎の呼び捨てで・・・本当に今考えてもなぜタメ口だったのか思い出せませんが、本当にすみませんでした。
ただ大好きすぎて仲良くしたかったのは間違いないです・・・

全てのモヤモヤが吹き飛んでいるわけではないけど、かなりスッキリしたかな♪

大石さん、改めまして自伝出版おめでとうございます!!!これからも陰ながらですが応援させていただきます。